フィンランドでは現在、ヴァルプルギスの夜(Vapunaatto)は大晦日と夏至祭に次ぐ大規模なカーニヴァル風の祝祭で、フィンランド各地の市街で行われている。祭りでは、よく発泡ワインとその他のアルコール飲料が大量に消費される。学生の伝統行事もヴァップの特徴の一つである。19世紀の世紀末以降、伝統的に上流階級の祝祭だったこの祭りは、大学に入って既に学生帽をもらっていた学生たちによって吸収された。ルキオ(Lukio、ギムナジウムに相当)を卒業した多くの人々も帽子を被る。ヴァップの期間中は、様々なアルコール
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含有量の蜂蜜酒の一種シマを飲む風習がある。行事には、ヘルシンキにある裸婦像ハヴィス・アマンダに帽子を被せることと、『Äpy』と『ユルック』(Julkku)と呼ばれる下品な事柄をおさめた本を1年おきに出版することが含まれる。どちらの本も子供じみたものだが、『ユルック』は標準的な雑誌で、『Äpy』には常に仕掛けがある。これまで、『Äpy』はトイレットペーパーやベッドシートに印刷されたことがあり、サーディンの缶詰や牛乳パックといった標準的な製品のパッケージの中に詰め込まれていたことも何度かある。祝祭には5月1日の贅沢なピクニックも含まれる。
フィンランドの伝統には、旧ソヴィエト連邦の影響を受けたメーデーのパレードがある。左派政党に始まり、フィンランドの政界全体が、ヴァップを遊説や煽動の日としている。これには右派政党が含まれるだけでなく、教会もこれにならい行進や演説をしていた。スウェーデンでは、労働党と社会主義政党だけが5月1日を政治活動の日としていたが、その他は伝統的な祭りに参加していた。
1970年代まで活動した労働党支持者らは今も5月1日に祝宴を行う。彼らは祝祭を組織し、労働者が好んで聞いたような古い左派の歌をラジオでながす。労働者の精神は、フィンランドの首都ヘルシンキに今も残っているのである。
5月最初の日は、皆が楽しみ騒ぐ日である。市場で家族連れは春の最初の日と夏の到来を祝う。風船が街頭を飾り、人々は屋外でその年最初のビールを味わう。道化や仮面を被った人々なども繰り出し、色とりどりの吹き流しや、太陽に溢れ、おかしく馬鹿げた日なのである。フィンランドでは、多くの人々にとって春の始まりを意味する。
伝統的な5月1日は、ヘルシンキの場合、カイヴォプイスト公園やカイサニエミ公園でピクニックをして祝う。ほとんどの人は、友人と毛布を敷いておいしい食べ物と発泡ワインを広げて楽しむ。しかしながら一部の人々は、白いテーブルクロス、銀製の蝋燭台、クラシック音楽、豪華な食べ物を用意して極端に豪華にしたピクニックを組織する。ピクニックは通常早朝に始まり、一部の破天荒なパーティーでは前夜から一睡もせずに徹夜で続けられる。一部の学生組織は毎年キャンプをしたりする伝統的な場所を持つ。
エストニアでは、ヴァルプルギスの夜(Volbriöö)は4月30日から5月1日の夜にかけ祝われる。5月1日当日はむしろ春の日と呼ばれる公の祝日Kevadpühaで、国中で行われる祝宴をともなうヴァルプルギスの夜よりも重要でない。ドイツ文化の影響から、ヴァルプルギスの夜は魔女の会合と酒宴であると考えられている。現在も一部の人々は魔女の出で立ちに着替えて、カーニヴァルの雰囲気を漂わせて街頭に繰り出す。
しかし多くのエストニア人にとって、ヴァルプルギスの夜は夜通し屋外で飲んでパーティーをし、春の到来を祝うという理由になっている。これは、南エストニアの学問の都市タルトゥで特に顕著である。学生組織に属すエストニアの学生にとって、タルトゥの通りで伝統的なパレードのある夜が始まると、夜通し互いの組織の家々を訪問しあい、たくさんのビールをあおり、ともに過ごしたり街頭へくり出しあちらこちらへ移動するものなのである。5月1日当日は、Kaatripäevとしても知られる('kater'というドイツ語の二日酔いを意味する言葉から発祥した言葉で、「二日酔いの日」を意味する)。